ウィリアムスから江草への言葉

最終更新時間:2008年06月08日 14時50分27秒

 2008/06/07の阪神ソフトバンク4回戦は、延長10回の末、3対2で阪神のサヨナラ勝ち。岡田監督の談話でも触れられたように、3回から登板した江草のピッチングが光った。
 以下、デイリースポーツからの引用。

(江草が)中継ぎとしての責任感を新たにしたのは、開幕直後のことだった。
左肩痛で戦線離脱することが決まったウィリアムスは真っ先に江草のもとを訪れ、こう言った。

「迷惑を掛けてすまない。でも俺の離脱は、君にとって大きなチャンスになるだろう。後は頼んだ」

その言葉通りにジェフの穴を埋め、チームの開幕ダッシュを支えた。
そしてあの日新たにした責任感と闘志が、今の江草を支えている。

 このウィリアムスの言葉を読んで思い出したのは、海老沢泰久の「監督」。

No Item.

 いまさら私が何を言うこともない名作だが、「こんな風にしゃべる野球選手はいねえ!」という突っ込みも入っている。海老沢泰久の小説の登場人物は皆そうなのだが、端正な口調というのか、翻訳調でしゃべる。そこが不自然だという突っ込みなわけだが、ウィリアムスの場合、翻訳調でしゃべるのは当たり前。というか、このウィリアムスから江草への言葉も、当然あいだに通訳が入ってるんでしょう。
 しかしながら、三宅通訳の昔から連綿と続く伝統なのか、お立ち台での通訳ぶりを耳にするにつけ、どうも阪神の通訳はなまっている、大阪弁がきつい印象がある。もしかしたらこの言葉も、
 
「迷惑かけてすまんな。けどワシの離脱は、あんたにとってはどでかいチャンスになるんとちゃうやろか。あとは頼んだで」
 
という具合だったかもしれない。海老沢泰久もゲンナリですな。
 
 海老沢泰久「監督」は、どうやら出版社品切れか絶版のよう(古本ならすぐ買えそうだが)。
 今となっては、主人公の名前が「広岡達朗」なのがよろしくないような……。

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