桜?
写真はいずれも2010/01/12に撮影。
神奈川県川崎市中原区の二ヶ領用水沿いに咲いていたもの。
どう見ても桜だが、どうしてこんな時期に咲いているのか?
これも同じ木。
薄い桜色の花びらが5枚。典型的な桜の花に見える。
「Gakken 増補改訂 フィールドベスト図鑑 Vol.10 日本の桜」の写真と首っ引きで見比べたところ、どうやら栽培品種名で「冬桜(ふゆざくら)」と呼ばれるものであるらしい。オオシマザクラとマメザクラの種間雑種と考えられる栽培品種で、「小葉桜(こばざくら)」とも呼ばれるとのこと。
この本には、他にも「不断桜」「子福桜」など合わせて5種類が、秋から冬にかけて咲く品種として紹介されている。
冬場に咲く桜もけっこうあるわけである。
やはり二ヶ領用水沿い、先ほどの木から十数メートル離れた場所に、同じように桜っぽい花だが「冬桜」とは明らかに異なる、八重咲の花をつけた木が植えられている。
前掲書によると、どうやらこちらは「十月桜(じゅうがつざくら)」という栽培品種らしい。花びらの数は10〜20枚、マメザクラとエドヒガンの種間雑種(コヒガン)のうち、秋から春にかけて咲き、八重咲のものを「十月桜」とするとのこと。
二ヶ領用水沿いには、たくさんの染井吉野が植えられていて、春先には素晴らしい風景が見られる(こちらを参照のこと)。
しかし、冬の日、どんよりした曇り空の下、寒々と咲く桜の花も悪くない。
写真が下手ですいません。