種牡馬辞典と種牡馬事典

最終更新時間:2011年05月25日 19時17分34秒

 自由国民社から出ている「パーフェクト種牡馬辞典」は、2011年度版で創刊20周年を迎えた。

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 それに伴い、執筆陣が田端到と加藤栄から、辻三蔵と久保和功に変わり、内容も大幅にリニューアルされた。種牡馬の現役時代の挿話のスペースが縮小され、その分血統表が三代から五代にと拡大、産駒の成績もカラーのグラフと表で大きく分かりやすく表示されている。名馬読本的性格が和らげられ、データ重視となったわけである。
 一方、田端到と加藤栄は、東邦出版から「田端到・加藤栄の種牡馬事典2011-12」を出している。

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 グラフがカラー化されたり、カラーページの比率が増えたりと、細かな違いはあるものの、まさに昨年までの「パーフェクト種牡馬辞典」そのもの。
 なぜ、20年目にして自由国民社から東邦出版へと「引越し」したのか。編集後記に「まずは、ご迷惑をおかけしてしまった読者のみなさまに、心よりお詫びをさせていただきます」との言葉があるものの、はっきりとした理由はどこにも書かれていない。
 ただし、著者の二人だけではなく、編集者も一緒に「引越し」したらしいことは、「編集・大越」との署名のある編集後記や緒言を読めばわかる。
 それよりなにより驚いたのは、その大越正実が記した「はじめに/20年目の新創刊」の「20年目の誤植直し」の以下の部分。

『パーフェクト種牡馬辞典』(自由国民社 1992年)は、予想を超える反響を得て、続々と増刷を重ね、年度版として定着しました。ただ、正直に告白しますが、ぼくはその本で編集屋人生最大の誤植を犯してしまったのです。“辞典”じゃないだろ、“事典”だろ! でもねえ、あまりに売れて、なおかつ続いたものだから、直すキッカケを失ってしまったのですね。

 20年間かかさず「パーフェクト種牡馬辞典」を買ってきたが、全く気づかなかった。
 こういうことを書くのだから当たり前だが、東邦出版版はきちんと「種牡馬事典」となっている。