坂口良子「果実酒」

最終更新時間:2013年03月31日 12時58分34秒

 坂口良子といえばまず思い出すのは「犬神家の一族」か。
 

犬神家の一族(1976)

 
 だが、このアルバム「果実酒」もまた忘れがたい。
 

大人の匂い 坂口良子('79)

 
 80年代の邦楽を中心にしたレコード・ガイド本「ラグジュアリー歌謡」では以下のように紹介されている(解説は鈴木哲哉)。

加藤和彦プロデュース。キーボードとストリングス&ホーンアレンジに坂本龍一、ドラム高橋幸宏、ベース細野晴臣、ギター鈴木茂、コーラスにオフコースから小田和正と鈴木康博の2人という、贅沢な布陣で繰り広げられるアダルト・オリエンテッド歌謡。前年の加藤の作品「Gardenia」およびチャーリー・カレロを彷彿とさせる流麗なストリングスと柔らかなリズム・セクションが切ない昂揚感を呼び起こし、たおやかで愛らしいヴォーカルがただならぬ色香を放つ、冒頭の「大人の匂い」が出色。