再び現れた「10万人の宮崎勤」
最終更新時間:2012年02月14日 11時24分29秒
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先ごろ出版された(奥付によると初版印刷/発行は2012年2月18日)長山靖生「戦後SF事件史」の247ページ、第八章「反復と変容」の「『オタクの事件』宮崎事件とオウム真理教事件」に以下のような一節がある。
当時、宮崎の逮捕直後に開催された第36回コミケを取材した某テレビ局のレポーターは「ここに10万人の宮崎勤がいます!」と報じ、「オタクは人にあらず」といった風潮がみなぎった。
以前、愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記の「10万人の宮崎勤」発言は都市伝説なのか(車輪の再再発明)を読み、結局、どこの放送局の何という番組で誰がレポーターだったのか、明確な出典がわからず、この出来事は実際にあったのかどうか疑わしい、都市伝説の域を出ないものと思っていた。
このように、新たに、これが事実として断定的に書かれることによって、都市伝説は既成事実化していくのだなあ、との感慨を持った次第。