「間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ」の著者

最終更新時間:2011年10月11日 18時03分48秒

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 技術評論社から刊行されている「間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ」を読了。ITアーキテクトならぬ身の私にとっては、ハードルの高い話題も多かったが、軽妙な文章にのせられて面白く読み終えることができた。
 ところでこの本、著者はトム・エンゲルバーグ、訳者が長谷川裕一と土岐孝平となっているのだが、巻末の訳者あとがきに以下のような一節がある。

 しかし、海外出張中のある日。シカゴ・ロックフォード国際空港内の書店で、ポール・ボネ氏やイザヤ・ベンダサン氏らの格式高いハードカバーの書籍に混じって、トム・エンゲルバーグさんのペーパーバックを少し大きくしたような、大衆向けに感じる本書を手にすることができたのです。

 ポール・ボネイザヤ・ベンダサンが架空の人物であることはよく知られている(前者は藤島泰輔、後者は山本七平のペンネーム)。あとがきにわざわざこれらの名前を出していることからもわかるように(そもそもシカゴの空港の本屋に彼らの本が並んでいるだろうか?)、トム・エンゲルバーグは架空の人物であり、実は本書は長谷川裕一と土岐孝平の共著なのだろう。
 残念ながらこのイタズラが、語り手をITコンサルタントに設定できるということ以上の、何らかの効果を上げているとは感じられない。素直に、長谷川裕一・土岐孝平の著作とした方がよかったのでは。

 なお、この手のものではなんと言ってもW・C・フラナガンのものが面白かった。

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