日記/2011-7-30

最終更新時間:2011年07月30日 09時02分03秒

小松左京映画の思い出

 

 
 少し前に、ケーブルテレビの日本映画専門チャンネルで放送されていた「日本沈没」を見ました。1973年版の方。恥ずかしながら今回初見。
 素晴らしい。忠実すぎるくらい原作に忠実で、それがかえって物足りないくらい。小林桂樹(田所博士)も丹波哲郎(総理大臣)も島田正吾(謎の老人)もイメージぴったり。藤岡弘(潜水艦乗り)はかっこいいし、いしだあゆみ(その彼女)はきれいだし、脇を固める滝田祐介、二谷英明、村井国夫もなかなかにはまってました。
 謎の老人に「科学者にとって最も大切なものは」と聞かれた田所博士が「勘だ」と答えるシーンが、枕のツバメの話からちゃんとあったのは大満足。
 最後に原作を読んだのは多分学生の頃。また読み返したくなりました。
 

 
 私の小松左京映画のベストは「復活の日」です。理由は封切りで見て感動したから。原作を読んでいて大いに期待して見に行ったのですが、それが裏切られなかったのが子供心にうれしかった。お気に入りの関根恵子が失踪スキャンダルで直前に降板したのが残念でしたが、その後釜がやっぱり好きだった多岐川裕美というのもよかった(まあ、たいした役ではなかったのですが)。
 でも、もし面白くなかったらどうしようと、怖くて再見したことはありません。
 

 
 ワーストは「さよならジュピター」。
 
 6、7年前、今はなき月刊アスキーに小松左京のインタビューが載っていて、なかなか興味深く読んだことを思い出しました。なかでも、60年代の東宝で「日本アパッチ族」映画化計画があったという話は面白かった。監督岡本喜八、コンペ方式でシナリオまで上がっていて、キャストにクレージーキャッツ。うおー、なんで撮らなかったんだろう、この映画。
 
 昔誰かが言ってた「日本三大博士」が思い出せません。一人は「日本沈没」の田所博士、確かもう一人は「鉄腕アトム」の天馬博士。最後の一人が誰だったか……。
 ギルモア博士? 敷島博士? お茶の水博士? 光明寺博士? 巨瀬博士? 霞の目博士? すいません。途中から珍名博士探しになってしまいました……。


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