日記/2010-6-7

最終更新時間:2010年06月07日 00時32分38秒

関西美仏巡礼

 

 「日経おとなのOFF美仏巡礼」の「今、見ておくべき美仏ベスト50」を元に、マップを作成してみた。選者は、みうらじゅん、柴門ふみ、山本勉(元東京国立博物館研究員)の「仏像ツウ3氏」。
 このムックは2008年8月発行。裏表紙の広告がSONYの有機ELテレビ(2010年3月国内販売から撤退)のものだったり、立松和平(2010年2月死去)のインタビューが掲載されていたりと、時の流れを感じさせるが、なにしろ仏像が作られたのは何百年、モノによっては千年以上も前であるため、一年前二年前の情報であろうがそんなのは誤差で、今でも「今、見ておくべき」という形容は間違ってはいないだろう。
 記事ではベスト50の仏像が選ばれているが、複数の仏像が同じ寺に所蔵されている場合があること、さらには、1ヶ所だけ離れた福島県から選ばれた勝常寺の「薬師如来坐像」を除外したため、マップ上のマーカーは関西地域の32ヶ所となった。
 寺ごとの各ページでは、寺の所在地のGoogleMap、寺のYahooWebSearchでの検索結果、仏像のGoogleImageでの検索結果をそれぞれ表示している。残念ながらGoogleImageでは、そのものズバリという画像が検索結果に表示されていないページも多いが、そこはご寛恕願いたい。
 

 
 このムックの編集後記に、以下のような、みうらじゅんの2007年の発言が記されている。

仏像ツウ代表のみうらじゅんさんは開口一番、こんなことをおっしゃいました。
「それにしてもさ、仏像はなっかなか流行んないよね」
 世はまさに仏像ブーム。仏像専門誌の創刊も間近に迫っているタイミングのことでした。そのブームの火付け役ともいえるみうらさんのそんな発言にびっくり。しかし、次の一言で納得させられたのでした。
「だってさー、こないだキャバクラで仏像の話したんだけど、全然盛り上がんないわけ。だいたい、仏像と大仏の区別がつかないんだもん」
 確かに、仏像ブームもキャバクラまでは……(笑)。

 この言葉から三年が経過しているが、果たして仏像ブームは今、キャバクラまで届いているだろうか。