日記/2010-3

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2010-3-29

長福寺と泉澤寺

 

 2010/03/28(日)に撮影。長福寺の桜は二、三分咲き、泉澤寺は六、七分咲きといったところか。両方の寺とも、境内に植えられている桜は一、二本だけ。

長福寺

神奈川県川崎市中原区上小田中6-38-3

 

泉澤寺

神奈川県川崎市中原区上小田中7-20-5

 


2010-3-28

工事現場

 

2010/03/28(日)撮影


2010-3-21

YouTube プラグインの再生開始時間指定対応

 

 「君に、胸キュン。」のページで、YouTubeの動画「'80-97 YMO CM集」を途中から再生したくなったため、FreeStyleWiki本家のサイトに投稿されているYouTube プラグインを、再生開始時間指定対応にしてみました。
 以下のような書式になります。

{{youtube 動画のID,動画の横のサイズ(ピクセル),縦のサイズ(ピクセル),再生開始時間(秒)}}

 使用例は以下のとおり。上の動画は先頭から、下の画像は31秒後から、それぞれ再生されます。

{{youtube lvo1Ib0IJH0}}
{{youtube lvo1Ib0IJH0,,,105}}

インストール

  • あらかじめ、YouTube プラグインをインストールしておく。
  • 以下のファイルをダウンロードし、plugin/youtube以下にコピーする。元のファイルは上書きされるので注意!

注意点


2010-3-20

君に、胸キュン。

 

YMO - Kimi Ni Munekyun (Official Video)

 
 上記の動画が投稿されているYouTubeのページには、投稿者(YMOロジック・システムサンディー&ザ・サンセッツシーナ&ザ・ロケッツなんかが好きな、45歳のイギリス人)によって、以下のような文章が記されています。

Good 'Tongue in Cheek' video featuring (IMHO) a very beautiful japanese girl at the beginning. Anyone know who it is/was?

 上記のページのコメント機能が無効にされてますので、絶対読んでないと思いますが、ここでお教えしましょう(しかも日本語で!)。
 この美人は、相田寿美緒さんというモデルさん。当時カネボウ化粧品のキャンペーン・ガールをつとめられていて、「君に、胸キュン。」が使われたCMにも出演されています(下記動画の1分45秒ごろから。ちゃんと再生開始時間指定されています)。
 これがものすごくかわいい!

 
 写真集も出されてます。

sumio.jpg

 その後、女優としての活動も少し行われたようですが、私の印象としては、あっという間に荒木大輔の嫁さんになって、芸能界から引退してしまいました。
 
 それはそれとして、YouTubeやニコニコ動画にはこの曲のカバーがたくさんアップされています。
 最後の動画の女の子は12歳のアメリカ人なのですが、45歳のイギリス人のおっさんとは違って、アニメのエンディング曲としてしか、この曲のことを知らないのかもしれませんなあ。
 

 

追記

 45歳イギリス人のチャンネルのページのコメント欄に、彼女が「Sumio Aida」という名前のモデルさんであることなどを書き込んでみたのですが、友人しか書き込めない設定にしてあるらしく、書き込めませんでした。残念。


2010-3-14

サウンドバリアーとサウンドバリヤー

 

 2010/03/14の第44回報知杯フィリーズレビューで勝ったサウンドバリアーは、父アグネスデジタル、母スリーピングインシアトル、母の父シアトルスルーという血統。母系はなかなか優秀だが、兄弟に活躍馬はいない。本邦でのめぼしい近親としては、ファリダットキョウワハピネスアポロラムセスといったところ。
5代血統表 サウンドバリアー

5代血統表 サウンドバリアー

牝 3歳    (父 10歳・母 12歳時産駒) 2007年 芦毛 (浦河町)
*アグネスデジタル

 1997年 栗毛 (米)
Crafty Prospector

 1979年 (米)
Mr. Prospector

 1970年 (米)
Raise a Native
 1961年
Native Dancer
Raise You
Gold Digger
 1962年
Nashua
Sequence
Real Crafty Lady

 1975年
In Reality
 1964年
Intentionally
My Dear Girl
Princess Roycraft
 1967年
Royal Note
Crafty Princess
Chancey Squaw

 1991年
Chief's Crown

 1982年 (米)
Danzig
 1977年
Northern Dancer
Pas de Nom
Six Crowns
 1976年
Secretariat
Chris Evert
Allicance

 1980年
Alleged
 1974年
Hoist the Flag
Princess Pout
Runaway Bride
 1962年
Wild Risk
Aimee
*スリーピングインシアトル

 1995年 芦毛 (米)
Seattle Slew

 1974年 (米)
Bold Reasoning

 1968年
Boldnesian
 1963年
Bold Ruler
Alanesian
Reason to Earn
 1963年
Hail to Reason
Sailing Home
My Charmer

 1969年
Poker
 1963年
Round Table
Glamour
Fair Charmer
 1959年
Jet Action
Myrtle Charm
Lady's Secret

 1982年
Secretariat

 1970年 (米)
Bold Ruler
 1954年
Nasrullah
Miss Disco
Somethingroyal
 1952年
Princequillo
Imperatrice
Great Lady M.

 1975年
Icecapade
 1969年
Nearctic
Shenanigans
Sovereign Lady
 1969年
Young Emperor
Sweety Kid
[Secretariat]   15.63% 5 x 3
[Bold Ruler]   9.38% 4+5 (母方)

 馬名の意味由来には「音速の壁を破ってほしい」とある。
 
 あれ、こういう名前の馬、昔いたよな、と思って調べてみると、そいつの名前はサウンドバリヤーだった。父サッカーボーイ、母ミスクレマチス、母の父ナオキ。27戦4勝、当時父内国産限定だった愛知杯を勝っている。
5代血統表 サウンドバリヤー

5代血統表 サウンドバリヤー

牡 18歳    (父 7歳・母 9歳時産駒) 1992年 鹿毛 (門別町)
サツカーボーイ

 1985年 栃栗 (白老町)
*デイクタス

 1967年 栗毛 (仏)
Sanctus

 1960年
Fine Top
 1949年
Fine Art
Toupie
Sanelta
 1954年
Tourment
Satanella
Doronic

 1960年
Worden
 1949年
Wild Risk
Sans Tares
Dulzetta
 1954年
Bozzetto
Dulcimer
ダイナサツシユ

 1979年 鹿毛 (早来町)
*ノーザンテースト

 1971年 栗毛 (加)
Northern Dancer
 1961年
Nearctic
Natalma
Lady Victoria
 1962年
Victoria Park
Lady Angela
*ロイヤルサツシユ

 1966年 鹿毛 (英)
Princely Gift
 1951年
Nasrullah
Blue Gem
Sash of Honour
 1957年
Prince Chevalier
Sylko
ミスクレマチス

 1983年 鹿毛 (三石町)
ナオキ

 1969年 栗毛 (三石町)
*サウンドトラツク

 1957年 栗毛 (愛)
Whistler
 1950年
Panorama
Farthing Damages
Bridle Way
 1952年
Mustang
Straight Path
エイトクラウン

 1962年 鹿毛 (三石町)
ヒンドスタン
 1946年 黒鹿
Bois Roussel
Sonibai
*アルペンローザ
 1951年
Chamossaire
Stargrass
クラウンロイヤル

 1972年 鹿毛 (三石町)
*テスコボーイ

 1963年 黒鹿 (英)
Princely Gift
 1951年
Nasrullah
Blue Gem
Suncourt
 1952年
Hyperion
Inquisition
ロビンクラウン

 1964年 黒鹿 (伊達市)
ウイルデイール
 1956年 黒鹿
Wilwyn
*メードンスグリーン
ロビンペツト
 1958年 鹿毛
*フランクリー
ジプシーネラ
[Princely Gift]   12.50% 4 x 4
[Nasrullah]   6.25% 5 x 5
[Blue Gem]   6.25% 5 x 5

 サウンドバリヤーは1992年生まれ。同期はジェニュインタヤスツヨシマヤノトップガンフジキセキなど。
 サウンドバリヤーの思い出といえば、勝った愛知杯でカルチョバンビーノとのサッカーボーイ産駒ワンツー馬券を持っていたが1着3着だったことと、もうひとつ、3着だった新潟大賞典でのレースっぷり。最後にものすごい脚で飛んできたのだが届かず3着。しかし、第4コーナーでの大外ブン回しがなければ、内に切れ込めとまでは言わないが、もう少し小さめに回ってさえいれば十分に勝てたレースだったのでは、とサウンドバリヤーからの馬券をしこたま持っていた私は思う。レース後、騎乗していた河北騎手を呪う言葉をしこたま吐き、それどころか、数週間か、もしかしたら数ヶ月の間、ことあるごとにボヤきつづけたのを覚えている。
 そんな河北通騎手も昨年(2009年)引退。自身も所属し、サウンドバリヤーを管理もしていた小野幸治厩舎で調教助手を勤めている。
 
 さて、話は戻ってサウンドバリアーの方だが、本日の勝利で桜花賞の優先出走権を得た。前走は前が壁になって脚を余しての敗戦だったとのこと。本番ではバリアーを打ち破っての勝利を祈る(とオヤジギャグで締めてみた)。
 

2010.03.14 フィリーズレビュー サウンドバリアー


2010-3-1

芸術新潮とArT RANDOM CLASSICSと文庫本福袋の小村雪岱

 

No Item.

 
 芸術新潮2010年2月号の特集は「小村雪岱を知っていますか?」。
 以下に私が知っていることを書きます。
 
 2004年1月、物見遊山で出かけた六本木ヒルズ森美術館の開館記念展で実物を見て衝撃を受け、すっかり伊藤若冲のファンになってしまいました。
 その後、(今は亡き)横浜ランドマークタワーの有隣堂で偶然若冲の画集を見つけ、値段の割には大判で印刷も紙質もよかったので即買い。

No Item.

 ところでこの画集、最初はエーアンドピーコーディネータージャパンから出ていた「ArT RANDOM CLASSICS」という叢書の中の1冊なのですが、まず消費税の内税表示義務化により定価訂正のシールが裏表紙に貼られ、次にこの会社が社名変更してデザインエクスチェンジになり、その社名変更のシールが貼られ、その後、不景気でデザインエクスチェンジが出版部門をまるごとBNNに売却、またまた社名変更のシールが貼られる、という数奇な運命を経て、裏表紙がシールだらけになっていました。
 若冲のものがなかなかいい画集だったので、叢書の他の本も見てみたくなるのが人情というものですが、ランドマークタワーの有隣堂にはこれ1冊しかありませんでした。Amazonで、とも思ったのですが、画集を不見転で買うのもなあ、と思い直し、そのままになっていました。
 しばらくして、たまたま立ち寄った(今は亡き)銀座の旭屋書店でまたまた偶然その叢書の他の本を見つけました。キャンバス一面に、ペイズリー柄というか、草間彌生的というか、変な模様が描かれた狂人の作品とか、18世紀の精密な解剖図とか、19世紀の悪魔主義者の作品とか、何とも言えないセレクトの叢書ということがわかってうれしくなり、棚に並んでいた6冊全部買うことにしました。
 その中の1冊にはさみこまれていたパンフレット(若冲のには入ってなかった)を見ると、そろってないのはあと1冊「小村雪岱」という画家のものであることが判明。コレクター魂に火がついた私が客注も辞さずという意気込みでレジのおばちゃんにせまると、絶版なので注文は受けられないとのこと。それどころか、私がレジに持っていった6冊の本を指差して「これみんな絶版なんですよ」と言い、若冲の画集同様にベタベタ貼られた、しかし若冲のものとは違って、一番上に見えてるのはデザインエクスチェンジのもので、BNNのヤツは貼られていない、そのたくさんのシールの意味を教えてくれた後、「BNNさんは若冲しか復刊しないそうなんです」と言うではありませんか!
 なんだよそれ、という感じで急に気が抜けてしまいました。どんな画家かも知らない、見たこともない画集なので、もしかしたらハズレなのかもしれないのに(というか過去の経験からしてその確率の方が高いのに)、それが手に入らないというだけで、けっこうガックリきてしまったのです。
 しかも、前述のパンフレットをよく読むと、その小村雪岱は明治期の挿絵画家で美人画を得意としたとのこと。なんだか叢書のセレクトからも浮いた感じだし、パンフレットのちっちゃいモノクロの絵を見てもピンとくるものがなく、まあ、あと1冊買えば叢書コンプリートだけど、なんかハズレっぽい感じだし、買えなくてもいいか、そもそもなよなよっとした美人画は好みじゃないしな、と自分に言い聞かせました。

文庫本福袋
文藝春秋
坪内祐三
楽天 Amazon

 そんな中途半端な感じのままでむかえた2004年の年末、帰省の移動中、飛行機の中で読んでいた坪内祐三の書評本「文庫本福袋」で、次のような記述にぶち当たりました。吉行淳之介の対談集「やわらかい話」の書評の中、淀川長治との対談「こわいでしたねサヨナラ篇」に触れた部分、スピルバーグの「激突」やワイラーの「コレクター」などについて語っているうちに、淀川が吉行にむかって突然、

<でもあなた、小村雪岱の絵そのままの先生やね。桔梗かるかや女郎花、みたいな感じのお方、華奢な、きれいなお方やねえ(笑)>

と口にした後、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」がいかにホモセクシャルな愛を描いた映画であるのか、力を込めて解説していく様が記されているそうで。さらに、和田誠と丸谷才一による「あとがき的対談」での、吉行と淀川の対談に同席していた和田によると、

<対談の起こしには入っていませんが、淀川さんはいきなり吉行さんに『あなたはきれいな先生やね』って言うところから入る。それで『小村雪岱の絵のようやね』って言うんです>

 当時、淀川は自分がホモセクシャルであることを(少なくとも公式には)秘密にしており、この対談が初めて活字になった実質的カミングアウトにあたるのではないか、ということで、

<これも対談の起こしには入ってないけど、帰り際に吉行さんの顔を見て「あんた、ハメたね」って言ったんですよ>

 これを読んで「吉行淳之介っぽい美女ってどんな感じなんだ?!」と、俄然小村雪岱に興味がわいてきた私。年が明け、帰省先から上京して早々、インターネットでごそごそ調べた結果、紀伊國屋書店の渋谷店に在庫があることがわかり(紀伊國屋書店は店頭在庫も検索できる!)、早速に購入。

 予想通り、私の好みではない、きれいな美人画(竹久夢二風というか、鏑木清方風というか)なのですが、ホモから見るとこれが吉行淳之介に見えるか、なるほどねえ、といった感慨が得られるところから、じっくり鑑賞することもでき、ハズレ感はまったくありませんでした。叢書コンプリート!の達成感もあったし。
 
 芸術新潮によると、埼玉県立近代美術館が小村雪岱の収集で有名とのこと。
 画集ではピンとこなくても、実物を見ればまた印象も違うかもしれません。
 機会があれば見にいこうかな、と思いました。