日記/2008-4

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2008-4-29

阿部のミット

 

 2008/04/27の阪神巨人6回戦は、9回裏2アウト満塁からの押し出しで、阪神がサヨナラ勝利を収めた。
 中継を見ているときには、最後の球はかなりきわどいコースで、ストライクと言われても仕方がないんじゃないかと思ったが、スポーツニュースでスローの映像を見ると、けっこう外れていた(新井はボールだと確信していることが、見逃した後のそぶりからわかる)。
 中継の時は気がつかなかったが、捕球直後の阿部のミットが、外から内へ、さりげなくスライドしていることが、スロー映像を見るとわかる。
 どのキャッチャーもやることだが、これはうまいのでは。
 
 古田が以前、テレビでこんなこと言っちゃっていいのかなあ、と言いながら、普段は絶対ミットは動かさず、審判に「古田はミットを動かさない」という固定観念を植え付けることが大切だ、と語っていた。で、ここぞ、というときだけ動かすことで、ごまかすことができる(可能性が高まる)というわけ。
 
 矢野は厳しいコースでもミットをビタッと止めて捕球する印象がある。本当に動かしてないのか、それとも矢野にだまされているのか。
 阿部にはそもそも捕球時にミットをどうこうするという印象がなかったが、もしかして今までずっと、印象に残らないくらい巧妙にごまかしていたのかも。
 これからは注目していこうと思う。楽しいなあ。
 

クルーン サヨナラ押し出し


2008-4-17

「Chinpokomon」とポカリスエット ボトル

 

 既報のとおり、サウスパークの過去12シーズン全話がウェブで見られるようになりました。ウェブページに埋め込み可能なビデオクリップも提供されていますので、さっそく以下に、日本では放送されなかった「Chinpokomon」の回のものを。
 

 エピソード完全版を見たい場合はこちら。CMが入ってます。
 以前はニコニコ動画に日本語字幕付きのものが投稿されていましたが、今は削除されてしまいました。
 公式サイトで提供されている動画は英語音声で、日本語字幕なんか入ってません。ですが、あらすじがわかってれば、どんなことをしゃべってるのかもだいたいわかろうというものです。以下に公式サイトにあるあらすじを引用します。

Chinpokomon
Episode 310 (Original Air Date: 1999-11-03)
The kids of South Park discover Chinpokomon, Japans #1 cool toy to
own! Wanting to avoid being losers, they persuade their parents to 
buy them the toys only to discover that the Chinpokomon are 
designed to brainwash them into bombing Pearl Harbor. The parents 
band together to stop Japan and save America! 

 なぜかウィキペディアにあるこの回の解説はこちら
 
 ちなみに、上に埋め込んだクリップの説明(「i」の「VIDEO INFO」のボタンを押すと表示される)は、以下の通り。

Japanese Charm
The toy store owner confronts the Chinpoko Mon Corporation about 
their anti-American propaganda, they play dumb and charm him away 
with admiration for his large penis.

 えー、訳しません。
 それにしても、日本男児はアメリカ人男性のモノの大きさに対してそんなにコンプレックスを抱いているものなのか。
 それとも、「日本男児はアメリカ人男性のモノの大きさに対して、コンプレックスを抱いている」と、そんなにアメリカ人男性には思われているものなのか。
 
 と、そんなことを考えていると、風呂なしアパートに住んでいた学生のころ、近所の銭湯で、白人男性の股間にポカリスエット ボトル並みのモノがぶら下がっていたのを思い出すという……。
 


2008-4-13

SearchWord プラグインに検索エンジンを追加

 

 SearchWord プラグインに、捕捉する検索エンジンを追加しました。
 追加した検索エンジンは以下の通りで、この2ヶ月のうちに新たにログ中に現れたものです(なんだかgooが多いですが)。

 また、一部の検索キーワードがきちんとカウントされなかったバグを修正しました(ますますコードが汚く……)。
 

2008-4-6

「生きるための経済学」の「暗黙知」

 

 安冨歩の「生きるための経済学 ― <選択の自由> からの脱却」を読了。なかなか興味深い内容でした。
 ただ、「生きるための経済学=ビオ経済学」が具体的にどういうものなのか、明確に提示されないのはいまいち。でも、あんまり具体的に示してしまうと、自らの感覚によるところなく、ただ単に「従来の経済学=ネクロ経済学」か、「生きるための経済学=ビオ経済学」か、いずれかを選ぶだけ、という「選択の自由」の罠にはまっちゃうからできないのかしら、とぼんやり思ったりして。
 
 以下、自分なりのまとめ(終章の最初の方の抜粋に近いですが……)。

  • 現代の市場経済学は、物理の根本原理の否定の上に成り立っている
    • 効用最大化問題はNP困難
    • 模索の過程でのエネルギー損失も要する時間も考慮されない
  • なぜ、そんな非科学的な学問が信奉されるのか?
  • 現代の市場経済学は、自由の守護神であり、その否定は自由の否定につながるため
  • それが守護する自由とは、「選択の自由」
    • 選択肢が充分に与えられている状態が「自由」
    • その選択には責任が伴う。
  • 「選択の自由」は単なる神話にすぎない
    • アダムとイブがリンゴを食べることを選択して楽園を追放される、失楽園の神話に対応
  • 「選択の自由」は行使不能な自由
    • 選択肢は無限にあり、しかもその選択の結果は原理的に予測不能
    • まさに「自由の牢獄」
      • 神や全体主義への盲従
      • 押しつけられた規範と自分自身の感覚との乖離
      • 乖離から来る自己嫌悪とそれを覆い隠す自己欺瞞、虚栄
  • 真の自由=積極的自由のために必要なのは「創発」
    • 生命の持つ生きるためのダイナミクス
    • 自分自身の感覚を信じる
  • 現代の市場経済学=ネクロ経済学(necrophilia economy)
    • 自己嫌悪→自己欺瞞→虚栄→利己心→選択の自由→最適化
  • 生を志向する経済学=ビオ経済学(biophilia economy)
    • 自愛→忠恕→安楽・喜び→自立・自律→積極的自由→創発
    • 仁を欲する

 「ほほー」と思ったのは、「暗黙知」という言葉に対する世間の誤解について。
 「暗黙知」は "tacit knowing" の訳語であり、原語が動名詞であることからもわかるように、「知ること」という過程の名称、つまり、「暗黙に作動する知るという過程」のことであって、「明示化されていない潜在的知識」のことではない、とのこと。

「知」という過程は暗黙の次元のものであり、明示的に書き下しうる「知」などありえない。
ポラニーの思想に従えば、"explicit knowledge"(「明示的知識」「形式的知識」)はありえても、
"explicit knowing"(「明示知」「形式知」)はありえない。

 すなわち、「明示知/暗黙知」、もしくは「形式知/暗黙知」という対比は、根本的に間違っているということです。
 なるほど。私も誤解してました。
 とかいいながら、本当はこの説明をすぐに信じちゃうのではなく、原典に当たるべきなんでしょうねえ。

暗黙知の次元
筑摩書房
マイケル・ポラニー/高橋勇夫
楽天 Amazon

 おっと、これ、翻訳の問題もあるから、当たるべき原典はこっちか。

No Item.

 こんなの絶対読まない(というか、読めない)ですねえ。